よりどころとする教え
法華経、浄土三部経など、特に大切に読むお経が異なります。
A GENTLE GUIDE TO BUDDHISM
知ると、ちょっと身近になる
同じ仏教なのに、宗派によってお経や仏さまが違うのはなぜでしょう。
むずかしい言葉をなるべく使わず、やさしくご案内します。
01 · まず、仏教って?
仏教は、お釈迦さまが「人はなぜ苦しむのか」「どうすれば心穏やかに生きられるのか」を見つめ、悟ったことから始まりました。
長い歴史のなかで、教えはインドからアジア各地へ伝わりました。土地や時代、人々の悩みに応じて、大切にするお経や修行の方法が少しずつ異なり、さまざまな宗派が生まれました。
02 · 宗派は、何が違う?
目指すのは、迷いや苦しみを離れ、智慧と慈悲に目覚めること。ただし、そのために大切にする教えや実践が違います。
法華経、浄土三部経など、特に大切に読むお経が異なります。
念仏、坐禅、真言、お題目など、仏道を歩む方法が異なります。
阿弥陀如来、大日如来、釈迦如来など、中心となる仏さまが異なります。
03 · 主な宗派を見てみよう
ここでは特徴が伝わるように簡潔にまとめています。同じ宗派でも、派や寺院によって伝え方・ご本尊・作法が異なることがあります。
法華経・念仏・坐禅・密教など多様
釈迦如来をはじめ、薬師如来、阿弥陀如来、観音菩薩、不動明王など、寺院によってさまざまな仏さまをお祀りします。
真言・印・曼荼羅などの密教の修行
宇宙の真理そのものを表す大日如来を中心に、多くの仏さまを大日如来の働きとして捉えます。
南無阿弥陀仏というお念仏
ご本尊は阿弥陀如来。観音菩薩と勢至菩薩を両脇にお祀りすることもあります。
南無阿弥陀仏のお念仏と、教えを聞くこと
阿弥陀如来をよりどころとします。お念仏は救いを求める条件というより、感謝の表れとして大切にされます。
坐禅・公案・日々の作務
釈迦如来をお祀りする寺院が多い一方、ご本尊は寺院によって異なることがあります。
只管打坐という坐禅、丁寧な日常生活
釈迦牟尼仏を本尊とし、道元禅師・瑩山禅師とともに『一仏両祖』として仰ぎます。
南無妙法蓮華経というお題目
法華経の世界を表す曼荼羅をご本尊とし、そこには釈迦如来をはじめ多くの仏・菩薩が表されます。
04 · 宗派と仏さまの関係
覚えておきたいこと
宗派には中心となる教えや仏さまがありますが、実際のお寺では歴史や地域とのご縁によって、さまざまな仏さまがお祀りされています。
特に天台宗は多様な教えを大切にするため、釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来、観音菩薩、不動明王など、多くの仏さまと出会えるのが特徴です。
大切なのは、仏さまを分類して覚えることだけではなく、そのお姿や教えから、自分の生き方を見つめることなのかもしれません。
仏さまのお名前やお姿が気になったら
宗派の教えは短い文章だけでは表しきれず、同じ宗派でも派や寺院によって異なる場合があります。正式公開前に、金徳院としての説明をご確認いただきます。